カエル繁殖

2025年8月3日ベルツノガエルの包接を再挑戦してみました

satosigege

 6月30日に初めての包接を試みてみましたが、結局失敗に終わり
原因はメスの成熟不足かもしれないということでしたので
それから1ヶ月くらい飼育して成熟度を少し高めてから
再度包接を試してみることにしました。

❶前回の失敗を踏まえて

前回の失敗から次のことを見直しました。

  • 飼育期間を1ヶ月延ばして(生後8ヶ月)成熟度を少々高めた
  • 与えている人工餌の量を7粒→8粒に増やした(7〜10日に1回のペースは変えず)

私がベルツノに使っている
人工餌はこれです。
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前回の記事(25/7/9)はこちら→「ベルツノガエルの交尾が失敗に終わりました…」

❷準備したものなど

用意したものは前回と変わらずの材料です。

⚫︎場所のセット状況

  • 衣装ケース(幅39cm×
    奥行き74cm×高さ32.5cm
  • バーベキュー用のアミ1枚(290mm×615mm)
  • メッシュボード2枚
    (30cm×18.5cm)
  • レンガ2個
アミを敷くの忘れて撮影してました
この後きちんとアミを敷きました
⚫︎水位

25℃くらいの水を約6cmの高さまで入れました。
カルキ抜きはしてません。

⚫︎明るさ

照明はつけておらず、朝になっても包接し続けてましたので
カーテンを閉めて暗い状態にしてました。

❸包接しました!

包接場所を前回同様整えて
いざ包接に再挑戦しました!

最初に試したのは前回包接に失敗した
緑×茶のメスです!

強制的にメスの背中に
オスを乗せてみましたが…

緑×茶のメス(右)に抱きつかせても
すぐ外れてしまいました

何度抱きつかせようとしても、前回同様結局外れてきちんとメスの体に
抱きつくことができなかったのでやめました。

このメスは体長9〜10cm程で小さいため、まだまだ成熟してないのだと思います。
飼育期間も8ヶ月ほどでまだまだなのでもっとでかくなるまで育ててみます。
メスが小柄だと抱きつきが上手くいかないとわかりました。

次に試したのが緑×赤茶のメス
こちらは前回同様しっかりと包接して
外れることはありませんでした。

❹翌日の様子

8/4 1時22分頃
産卵はしてませんが糞をしてました。

8/3 23時頃から始めて
8/4 2時19分頃の様子。
まだ抱きついたままでした。

❺産卵には至りませんでした

8/5 0時46分頃
包接は外れておりまして
結局産卵には至りませんでした。

ベルツノガエルの包接はまたしても
失敗という残念な結果に終わりました…
(糞はまたしてました)

包接したのに産卵が失敗に終わった原因をDobaしぇんしぇ〜に聞いてみました。

とりあえずベルツノの産卵がなかったことから排卵行為が
そもそもなかったのかもしれないので
排卵の条件はなんなのか聞いてみました。

Hirosshige
Hirosshige

ベルツノガエルの排卵の条件はどのようなものがあるのでしょうか?

Dobaしぇんしぇ〜
Dobaしぇんしぇ〜

飼育している場合は、次に示す自然条件を人工的に
再現することで排卵・産卵を促すことができます。

①雨季を人工的に再現する
 ・温度を少し下げ、湿度を上げ、霧吹きや水浴を行う。
 ・照明を調整し、日照時間を変化させる。
②栄養を十分に与える
 ・栄養状態が良く、体力のあるメスでないと排卵しません。
 ・栄養状態の良いまるまる太ったメスが理想です。
③オスと接触させ繁殖行動を誘発させる
 ・オスがメスに乗ることで、圧力刺激となり排卵を
  促すことがあります。

※注意点
・排卵しても産卵しない(卵づまり)場合は獣医に相談する必要が
 あります。
・オスがいなくても、条件が整えばメスは無精卵を産むことも
 あります。

またベルツノガエルが包接までしながら産卵に至らなかった原因を聞いてみました。

Hirosshige
Hirosshige

ベルツノガエルの包接はうまく行ったのですが
産卵には至りませんでした。
この原因はなにが考えられるでしょうか?
オスメスどちらも生後8ヶ月ほどでオスの大きさ10センチくらい
メスの大きさは11センチくらいです。

Dobaしぇんしぇ〜
Dobaしぇんしぇ〜

ベルツノガエルの包接が成立していても
必ずしも産卵までいくわけではありません。
お聞きした状況(オス10cm、メス11~12cm、生後8か月)を
ふまえると、次のような原因が考えられます。

①成熟不足
 ・ベルツノガエルは性成熟が早い個体もいますが
  一般的には 1年~1年半以上が繁殖に適した
  成熟期とされています。
②栄養及び体力不足
 ・繁殖させるには大量の卵を産むためのエネルギーが必要です。
 ・産卵に必要な栄養(カルシウムやタンパク質)を
  確保するためには餌が週1回・人工飼料のみだと
  栄養不足な可能性があります。
③繁殖環境の条件が整っていない
 ・自然環境下では「雨季の到来」に相当する環境変化が
  産卵の引き金になります。
 例えば以下の条件等が必要です。
  ⚪︎水場の用意(適度に深さがある水槽など)
  ⚪︎水温の変化(やや低めから上昇するリズム)
  ⚪︎水質の変化(雨水に近い軟水)
  ⚪︎昼夜の温度差や湿度上昇
 ・包接してても、産卵刺激が不足していると
  排卵・産卵は起きません。
④個体差
 ・個体によっては初回の繁殖で失敗することもあります。
 ・まだ若い個体のため、オス・メスともに行動はしても
  生理的に準備が整っていない可能性も考えられます。

⚫︎まとめ
 ・今回の失敗原因はメスが未成熟であること
  栄養不足・環境刺激不足 が主として考えられます。
 ・今後繁殖を狙う場合は、メスが
  1歳以上・13~15cm以上 に成長してから
  十分な栄養を与え、雨季を再現させた
  環境変化を与えると成功率が上がります。

❻まとめ

Dobaしぇんしぇ〜の回答を要約すると
今回、主に次のことが失敗の原因として挙げられるようです。

(1)メスの成熟不足

繁殖に適したメスの成熟具合は
生後1年〜1年半以上だそうですが

それに対してうちのベルツノガエルは
約8ヶ月なので
まだまだ未熟だったんだと思います。

それぞれ成長の個体差はあるものの
やはり生後8ヶ月での繁殖は
少し早すぎたのかもしれません。

25/8/23の様子

前回の相談では8ヶ月でも早熟した個体は産卵可能という回答があったので
試しにやってみましたが、やっぱり今回もダメでした。

メスは十分に太っているのが産卵の条件だそうですので
うちのメスは見た感じから、それに達してないといえます💦

理想的なのはまるまる太ったでかいメスの上にオスがちょこんと乗っかるかたちだと思います。

繰り返すようですが
メスが1歳以上で13〜15cm以上に
達するまで成長するのを待ってから
雨季の再現の環境的条件を与えると産卵の
成功率が上がるみたいなので

もっと成熟させて自然環境に近づけた
環境を人工的につくることが
成功への道のりだと思います。

iPhone12の計測機能で計ったら11cmでした

(2)産卵するために必要な栄養が不足している

Dobaしぇんしぇ〜によると餌が週1回・人工飼料のみだと
産卵に必要な栄養が足りてないかもしれないらしいです。

現在の餌やりは週1回全て人工飼料なので
「1回/7〜10日」を「1回/5〜6日」にして餌付け間隔を短くしてみようと思います。
あと3〜4種類バリエーションを増やしてみようと思います。

餌を調べてみると(私が勝手に判断したところ)
次のものが良さそうなので試してみようと思います。

⚫︎冷凍マウス
マウスのサイズが約3~4cm
とのことで現在飼育中(8ヶ月)の
ベルツノガエルの口の大きさから
するとパクッとかぶりつくには
ちょうど良い大きさなので
いいんじゃないかと思います。

⚫︎冷凍ザリガニ
試したことはありませんが
ザリガニも有効なんじゃないかと
思います。
ただ殻が硬いので
ちゃんと食べてくれるかというのと
消化がスムーズにいくかどうかが
心配なところです。

⚫︎みみず
動いているものには速攻で反応を
示すベルツノガエルなので
ミミズは動くので
反応はいいと思います。

シマミミズは養殖も容易に
できるようなので食いつきが
良ければ自家繁殖で増やして
餌にするのも悪くないと思います。

⚫︎金魚(小赤)
こちらの小赤は体長約3〜5センチ
とベルツノガエルが食べるには
ちょうど良い一口サイズに
なっていていいと思います。

小赤が届いた直後は新鮮な状態を
カエルに与えれるのでいいのですが
飼育中に死ぬ個体が出てくるかも
しれません。

死着なく届いても
無事届いてからの飼育に気を遣う
活き餌だと思います。

(3)飼育下での繁殖環境が整っていない

ベルツノガエルの自然下での繁殖は
冬眠から覚めた後の雨季の到来が
引き金になるようですが

飼育下でも次の人工的な刺激が
あった方がいいそうです。

  • 水位の変化
  • 温度・湿度の変化
  • 雨音や霧吹きなどによる
    擬似雨季の再現

この中の「雨音や霧吹きなどによる擬似雨季の再現」は手間がかかるため省いてましたが
2回失敗したので、次回の包接時は試そうと思います。

この前の25/8/20の出来事ですが
私の住んでいる地域は豪雨による
川の氾濫の危険があったので

各地域に市役所から
避難指示が出てました。

それほど激しい雨だったんですけど
その時、特に音楽など
流してないのに雨が地面や
屋根に叩きつける音だけで

ベルツノガエルが鳴きました!
雨音に反応してたということですね。

この結果を踏まえて、雨音は繁殖に有効とわかったので
次回は是非試してみようと思います。

ABOUT ME
Hirosshige
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アクアリストHirosshige
個人アクアリストとしていろいろ飼ってきましたが
ここ数年はピラニアに魅了され
現在ピラニアナッテリーとピラニアノタータスと
ビーシュリンプの飼育をしている最中
余裕があれば販売も行ってます♪

本サイト(ブログ)では
アクアリスト歴14年の私がこれまでに培った
「アクアリウム雑学」をお届けします。

ご購入者様からのよくあるご質問「飼育方法、手入れの仕方、病気の対処法」
なども解説していきます!

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アクアリストHirosshige
秋田県出身、1980年生まれ
趣味:アクアリウム、けん玉、ペン回し、バイク
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